第2章 始まり
「いーけど、スガだけでいいの?」
チラッと俺の方に視線を向ける紅林。
菅「大地もいいの?」
「一人も二人も変わんないよ。物分かりが良ければね。」
菅「ならヘーキだべ!俺も大地も物分かりいいからな!」
「自分で言うことかよそれ、、、」
そう言って呆れたように笑った。
菅「ほら!大地も来いよ!」
澤「あ、あぁ。」
菅「朱莉。こいつは澤村大地。大地。こいつ紅林朱莉。」
「よろしく。」
澤「こちらこそ、よろしく、、、」
「んで、問3だっけ?ここは昨日やった公式使ってー、、、」
紅林の説明の仕方はとてもわかり易くて、思わず感心してしまった。
菅「おー、さんきゅ!やっぱ朱莉の説明は分かりやすいな!」
「褒めても何も出ねーけど?」
菅「ツンデレかよ!素直にありがとって言えよなー?」
「ツンデレじゃねーし、くたばれ」
菅「こえーこえー、んじゃありがとな朱莉!」
「ん。」
俺がお礼を言う前にまた寝てしまいそうだってので、慌てて声をかけた。
澤「あ、のさ、紅林。」
「ん?」
澤「教えてくれて、ありがとな。」
「、、、どーいたしまして」
小さくつぶやいた彼女の言葉はしっかりと俺の耳に届いた。