第23章 喧嘩するほど?
「なー、朱莉。」
「なにー?」
「なんで最近喧嘩?増えたの?」
「んーとねー、あたしが吹っかけてるから」
「その理由を聞いてるんだけど」
「んー、、、なんて言うか、、、喧嘩して仲直りするとさ、相手の思ってる事知れる気がするんだよね。
こうゆうの嫌なんだなーとか、こうして欲しかったんだなーとか。
それにあたし、素直じゃないから。こんな形じゃないと伝えられないって言うか…。」
苦笑いを零す朱莉はホントひとりの恋する女の子って感じだった。
そうだったんだ。
朱莉には朱莉なりに考えがあっての事だった。
ツンデレっぽい所がある彼女には丁度良いのかなーなんて、俺はお気楽に思ってた。
できればずっとそうであって欲しかった。
喧嘩してもまたすぐに仲直りして、
でもまたすぐ喧嘩して仲直りして。
そんな二人でいて欲しかった。