第17章 春高一次予選
__その日の夜
ピロリンっと軽快な音が鳴り、メールが来たことを知らせた。
差出人は、、、言わずもがな、てるしー。
『ひっさしぶり!今日は会えてよかった!また今度アソボーね。あ、何ならデートでもいいよ?
まあ取り敢えず、二次予選で当たったら楽しく遊ぼうぜ。』
ませガキめ。
当たり障りのない返事をしてケータイをベッドに投げた。
思い出されるのはあの頃の自分。
目に付くもの全てがイライラして仕方がなかった。同情から優しくされるのも、腫れ物のように扱われるのも。
それから色々あってまたこうして、人を信じられるようになってバレー部のみんなと居る。
変わるきっかけをくれた
あのひと
あの人との出来事を思い出しながら
ひとり眠りに落ちた。