第4章 おべーんきょ!
「スガ、帰りたい。」
菅「ホントお願いやめて。」
今俺達は部室にて愛すべき馬鹿共を含め、バレー部員全員でテスト勉強の真っ最中だ。
「あたしに馬鹿共以外を教えさせろよ。」
縁「べに。俺の苦労半分こしよ。」
「誰がてめーと半分するか。可愛く言っても無駄だぞ。」
縁「チッ」
「聞こえてんぞオイ」
影「べにさーーん。ここどうやるんすかー?」
「あたしの勉強時間はどこに」
菅「旭がパンに挟んで食べた。」
「旭返せー。」
東「スガとばっちりやめれ。」
ぬぁーーと机にへばった紅林は普段見れない様子でラッキーだなんて思ってしまう。
「ちかぁーー」
縁「うるさい重い邪魔すんな」
ドサーっと縁下の背中にのしかかるのを見るとモヤっとしてしまう。
嫉妬と呼ぶにはまだ足りない気もする。
はっきりしない気持ちを抱えながら、目の前の課題と向き合う。
「さーむらー。ちかが冷たい。」
縁下から離れ俺の左肩にグリグリと頭を押し付ける紅林。
縁「こらべに!いくらお気に入りだからって図に乗るな!」
「さーむらーちかがうるさいー。」
澤「はいはいわかったから。縁下も好きにさせていいよ。俺は構わないから。」
大地さんが良いなら、と縁下は許可をした。
心は嬉しさでいっぱいだった。