第15章 vs梟谷
助けを求めようと潔子に視線を向けると光の速さで背けられた。裏切り者め。
「な、何が聞きたいのかな?」
極力普通通りに、表情を崩さず厄介ごとはゴメンだと思いながら訪ね返す。
生「紅林さんて、烏野の主将さんと付き合ってるの?」
ねぇ厄介ごとはゴメンだって言ったじゃん。いや言ってはないけどさ。
神様のバカ野郎。
「付き合ってないよ?」
ありのままの事実だけを答えてあげた。
生「じゃあ音駒の黒尾くん?」
お い な ん で だ
「クロとも付き合ってないよ」
雀「じゃあウチの木兎?」
ねぇだからなんで!?
「あたし、誰とも付き合ってないけど」
「「「え、嘘でしょ!?」」」
「何でハモったの?」
潔子とやっちゃんまでもハモったんだけど。君たちあたしのチームメイトだよね?
「いやまず、あたしと付き合いたい奴なんていないでしょ。見る目無さ過ぎ。」
雀「そーかなぁ?紅林さん面倒見良いし、家庭的なこと得意そうだし、アリだと思うけどなー」
白「そうそ!現に、何人かは紅林さんのこと好きだと思うけど(主将ズとか)」
「そんな事無いって。もういいから早く準備しよ?時間になっちゃうよ。」
「「うわぁぁやばっ」」
ワタワタと再び準備に取り掛かったみんなを見てあたしも作業を再開させた。
付き合う ね、、、