第15章 vs梟谷
ー朱莉ー
けーしんさんの話が終わり、今度は武ちゃん先生が一歩前に踏み出た。
武「__今、君たちは、サーブもコンビネーションも他のチームに敵わない。後から始めたのだから当然ですね。
でも、止めてはいけません。『自分の力はこのくらい』と思ってはいけません。
__色は、混ぜると濁って汚くなって行きますよね。でも、混ざり合った最後は
どの色にも負けない、黒です。
“烏”らしく、黒のチームになってください。」
とってもポエミーで、とってもカッコイイセリフだったのに、、、
「せんせー、飛雄と翔陽がハテナマーク浮かべてマス。」
武「た、、、例えが難しかったかな、、、?」
「後で三割増で解り安く伝えときます。」
武「よろしくね、、、」
澤「__それじゃあ合宿最後の、、、罰・フライング一ッ周ゥー!!」
だいちの合図を受け最後のペナルティをこなしに向かった。
他のチームが試合を終えるまでのしばしの間、武ちゃん先生とけーしんさんに飲み物を渡しに行っていた。
烏「、、、戻ったらすぐ春高一次予選かぁ、、、早ぇなー」
「確かアレだよね?春高はIHと違って予選が二回に分かれてて、一次で8校まで絞った後、シード8校を、加えた16チームで10月に代表決定戦。
全国に行けるのはそのうちの1校だけ。」
烏「、、、意外とそうゆうの調べてんだな。見た目バカっぽいのに。」
けーしんさんのコレは悪意が感じられないからまだ平気。普通に返せる。
「これでもマネなんでね。てか学年一の秀才様に何て事を」
でもちょっとムカついたからドヤ顔で返しておいた。