第14章 必殺技
しょぼしょぼする目を擦りながらヤジを飛ばしつつ点数とノートをつける。
翔陽の手に弾かれたボールをけーじがカバーして、コタが2段トスを上げた。
木「チビちゃんラスト頼んだ!」
日「! ハイ!」
難しいトス、スパイカーが翔陽である事を見るや否やクロはニヤリと笑い、
木「!あ"っ お前らっよってたかって酷ぇぞ!!!」
レシーブにまわっていた筈のクロまでブロックに混ざってきた。
つ ま り、
約190cm×3
vs
162.8cm
これはもう“壁”って言うより“傘”だろ
そう思うほど打つ場所なんてどこにも無かった。
日(“落ち着いていれば、戦い方は見えてくる”)
そして翔陽は、、、
バチッ!!
天井(うえ)に向かって打った。
リエーフの手を弾いたボールはコートの外に飛んでいって転がった。
日「ボガーッ!!」
悲鳴に似つかわしく無い声を上げ床に転がった翔陽。
「翔陽へーきかぁ?」
日「うぅっ、、、へいきっす、、、」
よく転がるヤツだなぁまったく。