第3章 慣れ…?
初めて、名前を呼ばれた。
気がする。
澤「え、あ、俺?」
「あんた以外にいないでしょ」
見るからに不機嫌。てか俺澤村だし。
澤「んで、どうした?」
「ねろ。」
澤「、、、は?」
「いーから、そこに、うつ伏せで、寝ろ。」
澤「いやだから、何故に?」
「いーから。素直に寝ねぇとはっ倒すぞ。」
縁「だ、大地さん!素直にしたほうがいいです。こいつマジでやるんで。」
「ちか黙れ。」
本気でやりかねなかったので大人しく寝転がった。
澤「これでいいのか?」
「ん。」
そして紅林は自分のタオルを持ち出し俺の背中に広げた。
澤「何するんだ?」
俺の質問には答えず、制服を腕まくりするとよしっと小さく呟き、俺の背中に手を置いたと思ったら
酷い痛みが起きた。
澤「〜〜ッ!!!!!!」
最早言葉にならない。
「やっぱり。あんた、肩かばってたでしょ。」
確かに、少し違和感があってスパイクやサーブが打ちづらかった。
そのことを言っているのだろうか。
「潔子。テーピング貸して?」
清「はい。」
「じゃ、さーむら。脱げ。」
澤「お前冷静すぎてほんと怖いんだけど。」