第11章 理由と決意
烏「影山がやろうとしているのは、日向の打点付近で“落ちる”トスだ。イメージ的には打点で一瞬止まる様なトス。
影山の場合はその“止まる”の精度が非常に高いから、日向の打点ドンピシャに上げなければ即ミスになる。
恐らく今、今まで落ちていた筈のトスが少し放物線を描くようなトスだったんじゃないか」
つまり、飛雄が翔陽に
「なんとか打たせようとした」
ってことか。
烏「ここしばらく日向は気持ちよく攻撃を決めていない。それはスパイカーにとって相当なストレスだ。
それによって日向が調子を崩すことを影山は無意識に危惧したのかもしれない。」
武「おお、、、!」
烏(でも日向、、、気づくのも凄いが怒るか普通!?少なくともミスらずに済んだんだぞ!?)
「そんなの決まってんじゃん、、、。」
烏「べに、、、?」
「翔陽は飛雄なら出来るって信じてるのに、飛雄は自分を信じることを躊躇った。だから怒ってるんだよ。」
影(、、、俺は今、、、無意識に妥協したのか、、、?)ガーン
日「止めんな影山!!!」
翔陽がそう叫んだ瞬間、飛雄の眉間の皺が無くなり、迷いが消えたようだった。
そしてタイムアウト中に新しい速攻は封印されるは事が決まった。
そしてその日の夜、やっちゃんが言うには
約3週間ぶりに変人コンビが再起動した。
あたし?あたしは連行された。