第10章 エースの意地
「オーライ!」「任せろ!」
二人の声が被ったと思ったら夕とだいちがレシーブをしながらぶつかった。
「スマン!」「スンマセン!」
谷「わああ!」
「みんな気合入ってんねー」
清「__前回の遠征から皆今までに無いくらいやる気に満ちてるんだけど、
たまに、、、ちょっと怖いくらいでさ、、、」
谷「?」
清「前回みたいなのは大怪我に繋がりかけないからね。」
「影山!」
「上がった!ナイス」
龍がカバーしたボールはレフトの旭に上げられた。
烏清「!」
少し短い、、、!
上がったボールを日向が打とうとしていた時
コート全体に殺気に近いものが走った。
バッと日向が振り向いた先には
“俺のボールだ”
全身でそう主張する旭がいた。
スッと日向が引き、旭はスパイクを決めた。
へえ、、、。
__予想以上、、、ってとこかな。
チーム内であろうと
互いが常にライバルであるという緊張感は成長に必要不可欠。
__でも、チーム内が無法地帯となっては
元も子もない
そこを一本引き締めてみせたね、エース。
清「、、、心配、いらなかったかもね、、、」
「あたしは元から心配してないよ。」
清「え?」
「旭は強いからね。」
清「、、、だね。」