第34章 林檎ちゃん
ー放課後in嵐部屋ー
「いやー、あん時のリーダーは傑作だったな」
「ですよね!あれは笑えたなーっ」
未だにケラケラと笑っている松潤とニノ。
「もうっ…笑い過ぎだってば」
耳がほんのり色づいている智くん。
「教室で智くんが話してるの初めて見たかもね。
ましてや女の子と」
結局は皆話を広げる。
「好きで話したんじゃないってば!翔くん」
「うふふ…」
「あなたもハマってるのね」
口元を押さえて笑っている相葉くんにツッコむ。
「時間差で来るよー」
「まぁね…ふっ」
あの場面が頭をよぎり、笑いのツボを刺激した。
「ほらー、翔ちゃんも来てんじゃん」
「確かにね」
「もうっ…皆笑い過ぎっ」
照れ笑いをしながら言う智くん。
「そういうリーダーだって笑ってんじゃんか」
「んふふ、そうだね」
結局その日は帰宅するまで皆で笑い通した。