第29章 松本潤のお願い
「先輩?」
「見ちゃ…やだ」
「どうして?」
「今絶対顔真っ赤だもん…」
「まーさきっ」
俺に任せて、と小声で翔先輩が告げ雅紀先輩の方へ来た。
コクン、と頷き後を任せる。
「智くん…」
智先輩の方を振り向く翔先輩。
「…分かった、行こ?」
視線だけで会話したみたい。
「やれやれ…」
呆れた風に言い、智先輩の後ろを着いて行く和先輩。
「世話が焼けるな…」
こちらも呆れた様に言い、後に続く潤先輩。
その後ろに、黙って着いて行く。
「相葉さんも男だったんだね」
隣の部屋に入り、一息つく前に和先輩が言う。
「うん」
「そりゃそうだろ、てかニノは経験済みだろ?
真剣(マジ)な相葉くん」
「まぁ…つーか、潤くんが構ってあげたら良かったんじゃないの?」
笑い混じりに言う和先輩。
「ばっ…なんでだよっ」
「だって、相葉くんのタイプは潤くんなんだから」
「その話まだ生きてんのかよ…」
ゲンナリした様に言う潤先輩。