第28章 二宮和也のイタズラ
「マジ?大野さん」
「マジ。
でも出て来るとことか、入って来るとことかは確かに見てないかも。
いつの間にか来てて、いつの間にか帰ってる」
「だろ?」
「やっぱり、聞こえるよね?リーダー」
恐る恐る、と言った表情で呟く雅紀先輩。
「お前も聞いてんの⁉︎」
敬語も忘れて問い返す和先輩。
「うん、バッチリ」
「俺も聞いたことぐれぇはあるけどな」
「…」
潤先輩の言葉に、なぜか深く頷く翔子さん。
「お楽しみ中邪魔しちゃったね。
押し倒してたトコごめんちゃ★」
「別に、もう良いって言ってじゃないですか」
「うん、ありがと」
「…あ、そうだ翔くん。
楓ちゃんのサイズチェック終わったよ」
翔子さんの方を見て言う潤先輩。
「ん、ありがと。松潤…あ」
話したあと、しまったと言う顔になる。
「翔、先輩…?」
「翔ちゃんなの⁉︎」
「ホントに翔くん…?」
「地雷踏んだの翔くんだろ?
ちゃんと白状しろよ」
「うっ…そうだよ、俺だよ」
「ちぇっ…バラしちゃった」