第28章 二宮和也のイタズラ
「じゃじゃーん♪出ー来た」
「出ー来た、じゃないよ!ニノ」
「あれれ?似合ってるよ、翔子ちゃん。可愛い」
クスクス、と笑うニノ。
「煩い…」
男が可愛いなんて言われて、嬉しい筈なんか無いのに…。
「やっぱり、イイですねぇ」
ジロジロと見て来る。
「嫌だ…あんま見んな」
「女子の制服、良いですね」
「てか、なんで持ってんだよ」
若干声を荒げる。
「さぁ?」
「あぁ、歴代の彼女達に着せてたの?」
「そんな趣味ねぇよ」
「だよな」
「やっぱり髪長い方が似合うね、翔ちゃん」
「そりゃどーも」
「ま、俺もメイク頑張ったからな」
「ニノってメイク上手かったんだな」
「ええ」
「道具持ってること自体も初めて知ったけどね」
「まぁね。
てか今の翔ちゃん、凄い落としたいんだけど…」
「え?」
「よっと…」
「うぉっ…」
肩をグイッ、と押されてベッドに倒れる。
「ニ、ニノ⁉︎」
シュルッ…とネクタイに手をかけるニノ。
「ちょっ…」