第24章 花火よりも…

「どっかの誰かさんが人の口に食べかけのリンゴ飴放り込んだの、忘れた？」


「あ…」


何か思い出したようだ。


「まぁまぁ。はい、ニノ」


「あー…」


口を開けた状態で翔先輩の方を向く和先輩。


「俺に食わせろと？」


「…ダメですか？」


「うっ…いいよ、ほら」


そう言って、和先輩の口に焼きそばを持って行く翔先輩。


「ん…うま」


「良かった」