pieces.~海の悪魔の化身~(ONEPIECE)
第11章 2年間
「なんだ…カモがいるんじゃねェか……」
ベロリと唇を舐め片方の口角を上げてを見る。
「……っ」
にはその視線に覚えがある気がしていた。
この男には会ったことがないはず。
ならば、どこで?
「女…ログポースを寄越せ、何処の島のモンでもいい」
「…彼らを切ったのは貴方ですか?」
「あぁ?この猿共の事を言ってんのか?森に入った途端襲って来やがったんでな、俺がやった」
「…………っ」
ギリリとは奥歯を噛み締めた。
「……覚悟」
千鳥を鞘から抜く。
ヒューマンドリル達はとてつもない回復力を持っている。
彼らは大丈夫。
そう心で呟いて自分を落ち着かせる。
「なんだ女、俺とやんのか」
ニヤリと笑い、ラビッシュはまた唇を舐めた。
「よく見りゃイイ女じゃねェか!!」
言い終わる前にラビッシュは剣を抜いて飛び掛かってきた。
「………!」
集中力を高める。
大丈夫、見えている。
ガキィィィン!!
はラビッシュの剣を千鳥で受け止めた。
その後もラビッシュの攻撃をは受け止めていく。
「なんだテメェ、覇気使いか…チッ、メンドクセェな」
「!!?」
突然雰囲気の変わったラビッシュには咄嗟に距離をとった。
なんだろう…何かが変わった…!
一瞬そう考えていた内に間合いが詰められる。
「!!」
「無駄だ」
振り下ろされたラビッシュの剣はの肩を切り裂いた。
「っ痛……!」
後ろに下がり肩口を押さえる。
突然見えなくなった。
いや違う…私の見聞色の先を行かれた…?
「これは覇気じゃねェよ」
「!」
「俺はサキサキの実の能力者、5秒先の見てェ未来が見える」
ラビッシュは話しながら剣に滴るの血を舐め
た。
斬られた肩を見てラビッシュは目を細めた。
「…テメェ、その刺青は本物か」
「…………私の誇りです」
左腕の刺青を押さえる。
仲間の証、家族の証。
いつかのアラバスタでエースがルフィ達に言った様には真っ直ぐにラビッシュを見据えてそう言った。