pieces.~海の悪魔の化身~(ONEPIECE)
第2章 アラバスタ
「エーーースーーっ!!」
「よう」
一旦海に出て河から内陸を目指すゴーイングメリー号にルフィの声が響き渡った。
「お邪魔致します」
エースに続いても船に乗り込んだ。
を見てすかさずルフィとサンジが反応する。
「誰だ?お前」
「うおーっ!可愛い子ちゃんっ!!!」
「あぁ、コイツは俺の恋び「私はと申します」
エースの言葉を遮っては麦わらの一味に頭を小さく下げた。
「エースは何でこの国にいるんだ?」
「おれァちょっとヤボ用でこの辺の海に来てたんでな、お前に一目会っとこうと思ってよ…ルフィ、お前ウチの白ひげ海賊団に来ねぇか?もちろん仲間も一緒に」
「隊長!また勝手な…」
「いやだ」
「プハハハ…あーだろうな、言ってみただけだ」
白ひげの名前にウソップが驚いてエースに話を振る。
「白ひげ…白ひげってやっぱその背中の刺青は本物なのか?!」
「あぁ、おれの誇りだ…」
そうウソップに答えるエースをは真剣な眼差しで見つめた。
その後もエースはルフィ達に白ひげと言う男の凄さを語った。
白ひげを海賊王にならせたいと言うことも。
(…でも親父様は、恐らく……)
「美しいお嬢さん、中でお茶とスイーツでも如何ですか?」
「あ、いえ…すぐに行かなければいけないので」
「つれない貴女もまた素敵だ…!」
「オイオイ黒足、ウチの副隊長をナンパすんじゃねェぞ?」
そのエースの一言にまたも船内がどよめく。
「副隊長…!お前すごいんだな!」
チョッパーが尊敬の眼差しでを見つめる。
「ホラ、お前にこれを渡したかった」
「ん?」
「そいつを持ってろ!ずっとだ」
ルフィとエースがビブルカードについて話している中、チョッパーに続いてゾロがに話し掛ける。
「オイ、お前強いのか」
「…私は、強くはありません」
「ハッ…嘘つくな、ずっと殺気を飛ばしまくってるヤツがそんなわけねェだろ」
「………」
ゾロの言っている事は間違っていなかった。
いくらエースの弟の船とは言え、別の海賊団。
万が一に備えて警戒するのはにとっては当たり前の事だった。
それはゾロにとっても当てはまる。