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pieces.~海の悪魔の化身~(ONEPIECE)

第8章 運命


しばらくすると見計らったように海軍は陸地へ移動し、それに気付いた海賊達はどよめき出す。

「なんだあの壁は!!」

「囲まれた!!」

しかし、オーズの横たわる場所だけは壁が起動せず開いたままだった。

「氷を溶かして足場を奪え!!」

センゴクの指示で赤犬のマグマが空から降り注ぐ。

「これじゃ…!先に進めない!!」

「!」

「マルコ隊長!!」

足場をなくしかけていたの元へ間一髪マルコが飛んできて抱きかかえた。

眼下には信じたくない光景が広がっていた。

「モビー・ディック号が……っ!」

悔しさで胸が押し潰れそうになる。
まるで村を失ったあの時の様。
私の、皆の大切な船だったのに。

はマルコにぎゅっとしがみついた。

「生きてりゃ…何とでもなるよい!」

「……っ」

の気持ちを感じ取ったマルコは落ち着かせるように声を掛けた。

その時、オーズがゆらりと立ち上がる。

「まだ息があったのかオーズ!!」

誰もがオーズの復活に目を奪われてるその横で一本の水柱が壁を越えた。

「あれは!」

「麦わらのルフィ!」

しかしルフィの前には三大将が立ち塞がった。

「マルコ隊長!!あそこに降ろしてください!」

「バカ言うな!!大将相手に何しようってんだ!!」

「でもルフィさんが!!」

「俺が行く!ジョズ!受け取れ!!」

「マルコ隊長っ!?」


マルコはジョズに向けてを投げ飛ばす。
そして自身はルフィの元へと向かった。

「っと…!お嬢無事か」

「ジョズ隊長…!マルコ隊長が!!」

「マルコなら大丈夫だ!それに俺達も壁の向こうへ突っ込むぞ」

「でもどうやって…」

のその言葉を遮る様にして海面から船が現れる。

「お嬢、落ちないように俺に掴まってろ」

「船が!!」

海賊達が乗り込んだ船をオーズが引き上げにかかる。
そしてそのまま壁を越えた。

その直後オーズは砲弾によって再び崩れ落ちる。

「オーズ…!」

海賊達が処刑台のエースの姿を確認する。
同じ様にも処刑台を見上げる。


「エース隊長…!」

ここを突破すれば処刑台まで後少し。
だが、の目の前には大将黄猿が立ち塞がっていた。

「…黄猿」



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