pieces.~海の悪魔の化身~(ONEPIECE)
第8章 運命
「来るな!!ルフィーー!!!」
「え…!!!」
「わかってるハズだぞ!!俺もお前も海賊なんだ!!思うままの海へ進んだハズだ!!」
「エース…隊長………」
その悲痛な叫びはの元にも届いていた。
「俺には俺の冒険がある!!俺には俺の仲間がいる!!お前に立ち入られる筋合いはねェ!!」
「エース…」
これにはマルコも驚いていた。
「お前みてぇな弱虫が!!俺を助けに来るなんてそれを俺が許すと思ってんのか!!?こんな屈辱はねェ!!帰れよルフィ!!!!」
「エース隊長…」
きっとルフィさんを巻き込んでしまったと思ってる。痛い程にあの人の気持ちがわかる。
でも、ルフィさんはそんな事絶対に思ってない。
それも私にはわかる。
「俺は弟だ!!!!」
「!!」
ルフィの発言に周りの海兵達がざわつき出す。
「いけェ!ゾンビ共ォ!!」
「…しまった!」
不意を付かれたは背後から斬られそうになった瞬間、ゾンビ兵を海水が覆った。
「塩に弱いんじゃったのうモリア!お前さんのゾンビ兵は」
「ジンベエ!」
「ジンベエさん!」
「お前さんもここで止まっている場合ではなかろう、ここはわしに任せて先へ行け!」
「…ありがとうございます!」
先に進んだルフィの行く手にはスモーカーが立ち塞がっていた。
「ルフィさん!」
地面に押さえ付けられていたルフィの元へ向かおうとしただがこの問題はハンコックの手によって解決される。
「七武海…?!何故…?ルフィさん貴方は何者なの…?」
次々と周りを味方に付けていくその後ろ姿はとても大きく見えた。
そしてそう感じていたのはだけではなかった。
「さて運命よ…あの次世代の申し子の命、ここまでかあるいは…この黒刀からどう逃がす…!!!」
「鷹の目!!」
「ルフィさん!先へ!」
「!?」
「ここまで辿り着いたか…」
ルフィを先へと逃がしたはミホークと対峙する。
「城での暮らしには些か飽きたか…?」
「また必ずお会いするだろうと思っていました…鷹の目」
千鳥を構える。
「ほう…!それはヒヒ達が守っていた刀か、あのヒヒ達を手懐けたか」
「……っ」
手が震える。
心臓の鼓動もとても近くに聞こえる。