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pieces.~海の悪魔の化身~(ONEPIECE)

第8章 運命


「退きなさい!!」

「それは…出来ませんとお伝えしたはずです」

「ならば貴女もここで捕まえるだけです!!」


たしぎは刀を構えへと向かってくる。
はたしぎに向けてナイフを投げた。

「!?…まだ武器を隠して?!卑怯な!」

飛び上がってナイフをかわしたたしぎは空中から地面を見下ろすが、そこにいた筈のの姿がない。

「?!」

周囲を見渡すが見つからない。
そんなたしぎの更に上から探していた人物の声が降り注ぐ。


「あのナイフとこの刀だけですよ、もう他にはありません」

「な…!?」

は素早く千鳥を降り下ろした。
間一髪受け止めたたしぎだが、今は空中。
上からの攻撃には重力も加わっており、受けるのがやっとだった。

そのまま弾き飛ばされ地面へと叩き付けられた。

「う……っ」

その後も地面へと降り立った。
使ってみて初めてわかる。
なんて手に馴染む刀なのだろう、千鳥を見つめながらは内心驚いていた。

瓦礫を払い除け立ち上がったたしぎだが、肩を押さえている。

「貴女は…この戦争の意味をわかっているのですか……?」

「意味?」

たしぎの口からでた言葉には顔をしかめる。

「海賊と海軍だけの問題じゃない……世界の運命がかかっているんですよ?!」

「世界の、運命…」


そんな大それた事を言われてもは何も心に響かなかった。
自分の村の、自分自身の運命ならばグリフッドに襲われたあの時にもう変わってしまった。

世界の運命?

そんなものは後から幾らでも考える。
今はあの時に変わった私の運命を、そこから救い出してくれた親父様や隊長の運命を明日に繋げたい。

それが今の私に出来る唯一の事なのだから。


「私は私の運命に従って此処にいます、目の前の大事な人を助けたい…それだけです」

「……っ!」

再びが千鳥を構えたその時、ゾンビの大群が周りに現れた。

「これは…!」

「ここは戦場!!死人の数だけゾンビは増やせる!!キシシシシ!!!」

「あれがベローナの主人か…?」

刀を向ける相手がたしぎからゾンビ兵へと変わる。
斬っても斬っても起き上がるゾンビは切りがなかった。


その時、エースの声が辺りに響き渡る。

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