pieces.~海の悪魔の化身~(ONEPIECE)
第7章 マリンフォード
「親父様……申し訳ありません、私が…!」
「私が、何だ?てめェは何も命令に背いちゃいねェだろ…」
「ですが…!!」
「エースもてめェも生きている、それでいいじゃねェか…」
「親父様…」
が顔を上げると白ひげは口角を少し上げ、を見つめていた。
その眼差しはとても強く、そして温かくの体を包み込む様だった。
「小僧、兄貴を助けに来たのか」
「そうだ!!」
白ひげがルフィに顔を向ける。
ルフィは白ひげに対し怯む所か対等、それ以上の態度で話を進めている。
「………クソ生意気な…」
そんなルフィに白ひげはニヤリと笑った後声を張り上げた。
「足引っ張りやがったら承知しねェぞハナッタレ!!」
「俺は俺のやりてェ様にやる!!エースは俺が助ける!!!」
エースの処刑が早まった事を白ひげに伝えたルフィは船を飛び下り処刑台に向かって一直線に走って行った。
その後すぐに白ひげの元にマルコが現れる。
ルフィと同じ様にエースの情報を伝えに来たのだ。
「…!!」
「マルコ、隊長…っ」
「……っ!」
久しぶりに見るの顔にマルコの顔が思わず歪む。
の腕を引き強く抱き締めた。
どれ程会いたかったか。
どれ程心配したか。
『親父!なぜを行かせたんだよい!』
『アイツは二番隊の副隊長だろうが…エースの補佐だ』
『だがは…!!』
エースを追う為にが密かに船を降りたその夜、マルコは珍しく白ひげに抗議していた。
あの時の親父の判断はきっと正しい、熱くなりやすいエースの側に冷静ながいた方が良いのも分かっていた。
ただ、自分の側から離れていくのが悔しかった。
『は俺が見つけたんだ』と、本当はあの時親父に言いたかった。
でも俺はそれを飲み込んだ。
そんな私情は挟めない。
「マルコ…隊長………」
「無事で良かったよい…」
「連絡も入れず、すみません…」
「無事ならそれでいィんだ、で…お前今能力は?」
腕から解放し、改めてマルコはに向き直る。