pieces.~海の悪魔の化身~(ONEPIECE)
第2章 アラバスタ
その後、料理の匂いに導かれて現れたルフィをエースは見つけたがここでもスモーカーの妨害にあってしまう。
「くそ…待てよルフィ!おれだァ!!」
「仕方ないんだから…!」
ルフィを追うエースをはまた追うハメになった。
のこの苦労は今に始まった事ではない。
白ひげ海賊団異例の副隊長として二番隊に配属された時からこのイタチごっこは始まったのだ。
「逃がすかっ!ホワイトブロー!!」
「陽炎!!!」
ルフィの背中に届く寸前のところでエースの炎がスモーカーの煙を止めた。
「エース…?!」
「変わらねェな、ルフィ」
エースの身体の周りを炎が包み込む。
スモーカーを含む海兵達は完全に足止めされていた。
「こいつらはおれたちが止めといてやる、行けっ!」
「…私もなんですね」
麦わらの一味を逃がしたエースとは海軍に向き直る。
完全にややこしい事に巻き込まれたと思っているは白ひげにどう報告するかを悩んでいた。
「やっぱりてめェも捕まえるしかねェようだな…」
「ヘヘッ…出来るもんならやってみな!」
呼ばれたはエースの隣に立つ。
その瞬間大きな火柱が二人を隠すようにして巻き上がった。
「別にいいのに…どうせ勝つのに…」
「おれは見せたくねぇんだよ」
そう言ってエースは火柱の中での唇に自分のそれを重ねた。
「んっ…」
重なった唇をエースは名残惜しそうに離す。
そんなエースの肩を押しては何事もなかったように海軍の数を確認する。
「スモーカー大佐は隊長が頼みます、他の掃除は私が」
「…ったくお前は……」
火柱が収まるとスモーカーが勢い良くに向かって突っ込んで来る。
「火柱!!」
煙と化したスモーカーを先程と同様の火柱が止めた。
しかし先程と違ったのはその火柱を出したのはであると言うこと。
「どうなってんだ!?」
「あの女、今間違いなく炎を!!」
「スモーカー大佐、貴方の相手は私ではなく隊長ですので」
「……『今は』メラメラの実か」
スモーカーの後を追って走ってきたたしぎが漸く現場に辿り着き、ちょうどの力を目の当たりにしていた。