pieces.~海の悪魔の化身~(ONEPIECE)
第7章 マリンフォード
「やめろよい!!エース!!頭を冷やせ!!!」
「放せ!!俺の隊の部下だ!!これを放っといて殺されたサッチの魂はどこへ行くんだ!!!」
「エース、隊長…」
取り乱すエースを見ての顔が強張る。
「エース…いいんだ今回だけは……妙な胸騒ぎがしてなァ…」
「あいつは仲間を殺して逃げたんだぞ!!何十年もあんたの世話になっといてその顔にドロを塗って逃げたんだ!!!」
「………」
「何より親の名をキズつけられて黙ってられるか、俺がケジメをつける!!!」
「おい待て!!戻れ!!エース!!!!」
エースは周りが止めるのを振り切って船を飛び出した。
白ひげはに向き直り言葉を掛ける。
「エースを頼んだぜ」
「親父様…はい」
「グララララ…真っ直ぐな良い目だ、!てめェも死ぬんじゃねぇぞ」
「…御意」
直ぐ様はエースの後を追った。
同じボートだったがの方が体重が軽いせいもあり、エースに追い付くことが出来た。
「隊長!!」
「………?!ってめェ!何で来た!」
「親父様から隊長を頼むと…」
「お前…俺の言うことは聞かねェクセに……」
「何を言ってるんですか、ちゃんと守っているでしょう?」
「…あぁ?」
笑みを浮かべながらはボートを並走させる。
そしてエースの目をしっかりと見ながら言った。
「側を離れるなと言ったのは隊長です」
「!!」
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マリンフォード湾内にはモビーディック号。
それを見てエースは叫ぶ。
「親父…みんな……俺はみんなの忠告を無視して飛び出したのに何で見捨ててくれなかったんだよォ!!俺の身勝手でこうなっちまったのに……!!」
「…俺は行けと言ったハズだぜ息子よ」
「……!!?…ウソつけ…!!バカ言ってんじゃねェよ!!あんたがあの時止めたのに俺は…!」
大事なまで巻き込んで、俺は…!!
「おれは行けと言った、そうだろマルコ」
「ああ俺も聞いてたよい!!とんだ苦労掛けちまったなァ、エース!!この海じゃ誰でも知ってるハズだ」
怒号と共に船から聞こえてきた言葉にエースは唇を噛み締めた。