pieces.~海の悪魔の化身~(ONEPIECE)
第4章 パナロ島
「おぉ…エース…隊長……!」
「よせ…今更『隊長』なんて…そういうのは人を敬える奴が使う言葉だ…バカにしてやがる…!!」
パナロ島上陸後、エースとはすぐに黒ひげ海賊団の元に向かった。
は姿をあまり見られないようにとエースに渡されたマントを着て隠していた。
「ゼハハハ…何だよエース久しぶりだな!どうしたんだ?!なぜここがわかった!!しかもイイ女連れてやがるな!」
「ティーチ、不要な問答はやめようぜ、もちろんコイツへの質問も却下だ」
エースの言葉にマントの襟を掴みは更に口元を隠す。
「白ひげの時代はもう終わりだ!!海賊王には俺がなる!!まず手始めに…この先のW7にいる麦わらのルフィをブチ殺して政府への手土産にする」
「…ルフィ?何だと?!」
「ん?!知ってるのか」
ティーチの口から出たルフィの名がエースに火を着けた。
そんなエースをは小声で嗜める。
「隊長…」
チラリと黒ひげ海賊団の顔ぶれを見る。
(あれが、黒ひげティーチ…後ろの奴らも血の気が多そうね)
そう思った矢先、エースに向けて突然の発砲が始まった。
「へへ…行儀の悪ィ野郎がいるな…」
撃たれた弾はエースの体をすり抜けて遥か遠くへ飛んでいった。
「、離れていろ」
「……はい」
エースが指に火を灯す。
「火銃!!」
「ウィーハー!!!」
背後からゴリラのような男が建物を持ち上げてエースに投げ付ける。
「炎戒…火柱!!」
投げられた建物は一瞬にして炎に包まれ、炎を纏った瓦礫が辺りに降り注ぐ。
「どわー!!!」
エースの攻撃は更に続けられる。
「火拳!!」
「ぐわっ!っちちち!!」
「「船長!!」」
「うるっせェ!!てめェら下がってろ!!!ゼェハァ…」
少し離れた建物の屋根から見ていたはいつでも加勢に入れるように備えていた。
そこへティーチの話が耳に届いてくる。
「………!」
一瞬、頭が真っ白になった。
聞こえてきた悪魔の実の名前に背筋が凍った。
「見ろ…自然系の中でもまた異質…!エース!お前の体は火だろ?!」
「……!」
「ゼハハハ!!おれァ!!闇だ!!」