pieces.~海の悪魔の化身~(ONEPIECE)
第3章 過去
食べ終えた肉の骨を放り投げエースはずずいとの近くに寄る。
「な、なんですか…」
突然隣に座るエースにの瞬きは多くなる。
「お前あん時…マルコにキスしやがって、何故おれを選らばねェんだ!」
「……は?」
エースの言葉には開いた口が塞がらない。
この人は何を言っているのか…。
てっきり何か気に入らない態度を取ってしまったのかとか、戦闘中に足を引っ張っただとかそんな心配をしていたのに。
「船で最初にキスしたの、マルコじゃねェか」
この人は…。
「…ずりィ」
「………」(やっぱりガキじゃないか…)
ふぅっと息を吐いてはエースの顔を覗き込んだ。
「マルコ隊長とはあれっきりじゃないですか、それからエース隊長に付きっきりなんですから…それにエース隊長には何度も受け渡しをして頂いています」
「………」
はそう言ってエースを宥めようとするが当のエースは納得していない様子だった。
そもそもがキスの事をただの受け渡しと言う事自体か気に入らない。
エースは無言のままの腕を引き自分の方へと引き寄せた。
「ちょ…っ!隊長…!」
「当たり前だ!これから先もメラメラだけだ」
他の誰にもキスをさせる気は更々ない。
出会ってすぐに昔の自分と重なると感じた。
ロジャーの名を恨み、生きる意味さえ見失っていたあの頃に。
だから側にいたい、力になりたい。
そう思っていたエースの心はいつの間にかそれだけでは済まなくなっていたのかもしれない。
「んっ…!」
エースはの腰と頬に手を添えるとそのままキスを落とした。
日はもう沈んでいる、これで次の日暮れまではまたメラメラの実の力を宿したままと言う事になる。
だが、エースのキスは一度だけに留まらなかった。