第1章 平和な日々の終わり
「それで、今日の晩御飯は?」
希望が魅湖に尋ねた。
「そうね、今日の晩御飯は・・内緒よ。」
魅湖が希望に呟いた。
「ねえ、お母さん・・美鈴おばさんはどうしてるのかな?」
希望が魅湖に。
「希望・・美鈴おばさんではなくて、美鈴お姉さんでしょ。」
希望の口に手を当てながら呟いた。
「あはは・・・そうでした。」
希望は呟き、ペロリと舌を出した。
「今日は、希望の好きなハンバーグよ。」
ウィンクしながら、魅湖が呟いた。
「ハンバーグか。」
希望が呟いた。
夕方の6時30分になり、古森家の夕食が始まった。
「パパ・・来ないね。」
希望が呟いた。
「お父さんは、お仕事中よ。」
魅湖が希望に呟いた。
「お客さんの入店が減って来たわね。」
さとりが望に呟いた。
「そうねえ、後15分したら後片付けに入ってね。」
望がさとりに呟いた。
「うん、そうするわ。」
さとりが呟いた。
「ねえ、お姉ちゃん・・美琴さんから電話だよ。」
こいしがさとりに。
「美琴さんから? 何だろう・・。」
さとりは呟き、受話器を手に取った。
「はい、さとりです。」
さとりが美琴に。
「いそがしい時にごめんね・・」
美琴がさとりに。
「いえ、」
さとりが美琴に。
「明日、神社の境内でバーベキューするんだけどどう?」
美琴がさとりに。
「バーベキュですか?」
さとりが美琴に。
「うん、ご一緒にどう?」
美琴がさとりに。
「そうですねえ、明日は定休日なんで良いかも。」
さとりが美琴に。
「そうなんだ。」
美琴が呟いた。
「お母さんに聞いてきますね。」
さとりは呟やいた。
「うん、お願い。」
美琴がさとりに。
しばらくして、望が電話に出た。
「さとりから聞いたわよ、バーベキューするんだって?」
望が美琴に。
「うん、一緒にどう?」
美琴が望に。
「それで、いつやるの?」
望が美琴に尋ねた。