第1章 平和な日々の終わり
さとりは、盗撮の件を警察に通報し駆け付けた警察に男性客3人の身柄を引き渡し、証拠となったカメラを警察に手渡した。
「ご協力ありがとうございました。」
一人の警察官が呟き店を後にした。
「これで、一件落着ね。」
こいしが呟いた。
「そうだね、さあ仕事の時間よ。」
さとりは呟き、仕事に戻った。
さとりとこいしは、この後店を手伝い1日の仕事を終えた。
「大変だったわね」
母の望がさとり達に話しかけて来た。
「まあね・・それで、希望はどうしてるの?」
さとりが望に尋ねた。
「今、宿題をしてるわ。」
さとりの問いかけに望が答えた。
「どうれ、少しみてくるか・・。」
こいしは呟き、階段を上がって行った。
「うーん・・わからないや・・。」
一人の少女が悩み声を上げた。
少女の前に、1枚の紙が置かれ幾多の数式が掛かれていた。
「頑張ってる?」
こいしが少女に尋ねた。
「あ、こいしお姉ちゃん。」
少女は振り向きこいしに呟いた。
少女の名は、古森希望(こもり のぞみ)と言。い、7年ほど前に雄哉と茉莉との間に生まれた長女である。
希望は、こいしの助けも有り宿題のプリントを終えた。
「お母さんはどうしたの?」
こいしが希望に尋ねた。
「お母さんは、今買い物に行ってる。」
こいしの問いかけに希望が答えた。
「そうなんだ。」
こいしが呟いた。
「ただいま。」
下の階で、女性の声が聞こえた。
「あ、お母さんだ。」
希望が呟いた。
「宿題、やってる?」
女性が希望に声を掛けて来た。
「あ、お母さん・・。」
希望が返事をした。
「あ、こいしさん・・」
女性がこいしに呟いた。
この女性は古森魅湖(こもり みこ)、希望の母である。
「お買いもの?」
こいしが魅湖に。
「うん、スーパーで安売りがあったからね。」
こいしの問いかけに魅湖が呟いた。