• テキストサイズ

新・妖魔が巣食う街

第2章 妖怪化現象


「それは大丈夫よ、妖怪と人間との間に生まれた子は、妖怪化する確率はかなり低いと言われているから大丈夫よ。」
雄哉の問いかけに美琴が呟いた。
「それじゃ、美琴さんもお母さんみたいに。」
さとりが美琴に尋ねた。
「私も、妖怪と人間との間に生まれたのよ。」
さとりの問いかけに美琴が答えた。
「とにかく、今はお母さんの側に居る事が先決よ。」
美琴が呟いた。
「そうですね。」
美琴をちらっと見て雄哉が呟いた。
美琴達は望を見つめ続けていた。
「それにしても、何だか変な感じがする・・。」
突如魅湖が呟いた。
「やはり、魅湖も気付いたのね。」
美琴が魅湖に呟いた。
「え? どういう事ですか?」
さとりが美琴に尋ねた。
「この病院に入った時から、妖気を感じる。」
さとりの問いかけに美琴が答えた。
「魅湖、どう言う事だ?」
雄哉が魅湖に尋ねた。
「つまり、この病院はすでに妖気に支配されている事。」
雄哉の問いかけに魅湖が答えた。
「魅湖、ここをお願いね。」
美琴は呟き、病室を後にした。
「間違いない、この病院だ。」
病院内を彷徨いながら、美琴は呟いた。
「だ、ダメ・うは、はやく・・動いて・。」
どこからか、女性の声がした。
「妖気?ここからね。」
美琴は呟き、刀を抜き身構えた。
ガラガラガラ・・
ドアが横にスライドされた。
「ウケケケ、大事な子を産んでくれよ。」
男性看護師が女性看護師に。
「見付けた。」
美琴は呟き、病室の中に躍り出た。
「ウケケケ・・ココニモ、ニンゲンガイタノカ。」
男性看護師は呟き、妖魔に姿を変えて行った。
「悪いけれど、退治させてもらうわ。」
美琴は呟き、刀を構え直した。
/ 56ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp