第2章 妖怪化現象
美琴からの通報を受けた雄哉たちは、病院に残り望をじっと見守り続け不測の事態に備えていた。
ガラガラ・・
病室のドアが開き、美琴が病室に入って来た。
「望の様子はどう?」
美琴がさとり達に尋ねた。
「今は寝ていま。」
美琴の問いかけにさとりが答えた。
「けれど、どうしてお母さんが妖怪なんかになるのですか?」
こいしが呟いた。
「それはね・・・」
美琴が呟いたその時だった。
「待って、美琴・・ここからは、私が話すわ。」
目を覚ました望が呟いた。
「望・・」
美琴が呟いた。
「さとり、こいし・・それに、雄哉いつかは話さなければいけないと思っていたんだけど・・今だから話すわ。」
望がさとり達に呟いた。
「お母さん、その話って?」
雄哉が望に。
「それは、雄哉たちの事よ・・雄哉は自分が本当に人間だと思いたまには、自分が人間ではないと思った事はない?」
望が雄哉に尋ねた。
「それは、当たり前じゃない・・」
雄哉が呟いた。
「本当は違うのよ、雄哉やさとり達の体の半分には人間ではなく四性獣と言う妖怪神の血が流れているのよ・・・」
望が雄哉たちに呟いた。
「お母さん、それってどういう事?」
雄哉が呟いた。
「貴方達は、四性獣と望との間に生まれた半人半妖なのよ。」
望に変わり、美琴が呟いた。
「そうなんだ・・やはり・。」
さとりが呟いた。
「さとりは、知っていたのか?」
雄哉がさとりに。
「うん、こいしが雄哉君に炎を吐いた時があったから、その時にもしかしたらと思っていたんだけどまさかとはね。」
雄哉の問いかけにさとりが呟いた。
「って、待て・・それじゃ、魅湖も・・・」
雄哉が呟いた。