第1章 平和な日々の終わり
この後、こいしは家から持ってきた本を読み時間を潰した。
こいしにも、彼氏と化が居れば雑談で時間を潰すことも出来るのだが、今の時点でこいしには彼氏の存在は確認できていない。
いずれ、自分も出来るだろう・・・。
これが、こいしの考えである。
こいしは、もくもくと本を読んでいた。
ジリリリリリーーーーン・・
ベルが鳴り、2限目の講義が始まる予鈴が鳴った。
「さてと、そろそろ行こうかな?」
こいしは呟き、食堂を後にした。
講義が行われる教室に入ったこいしは、開いている席を見つけその席に腰を降ろしては講義の用意を始め講義に備えた。
本鈴が鳴り、女性教授が教室に入って来た。
女性教授は、講義を始める前に1枚のプリントを配布した。
プリントを受けとったこいしは、プリントに目を通した。
プリントを配り終えるや、女性教授は講義を始めた。
プリントの内容は栄養学に関するものである。
こいしは、女性教授の説明をノートに書き写した。
「なるほど、答えはこれだったんだ。」
こいしが呟いた。
講義はとどこおりなく行われた。
ジリリリリ・・・・ン
「それでは、今日の講義はこれまでです。」
女性教授は呟き、教室を後にした。
「ふう・・終わった。」
こいしが呟いた。
帰る支度を整えたこいしは、その足で教室を後にした。
「紅茶でも飲んで帰ろう。」
こいしは呟き、食堂へと足を運んだ。
「あらら、売り切れだ。」
こいしが呟いた。
「仕方がない、どこかの自販機で買おう。」
こいしは呟き、食堂を後にした。
食堂を後にしたこいしは、その足で駐車場を目指した。
こいしは、自宅から愛車で通学しているのだ。
当然車には、初心者マークが貼られている。
この車は、父のセイリュウがこいしに送った物である。