第1章 平和な日々の終わり
「他に言う事はないの?」
美鈴が魅湖に。
「うーん、懐かしい我が家位かな?」
美鈴の問いかけに魅湖が答えた。
「そう。」
美鈴が呟いた。
「私の部屋、まだ残ってたんだ。」
魅湖が呟いた。
「結婚したとは言え、貴方は小牧の巫女だから当然じゃない。」
美鈴が魅湖に呟いた。
「まあ、それもそうなんだけど。」
魅湖が呟いた。
「それより、電話はしなくてはいいの?」
魅湖が美鈴に尋ねた。
「今からするわよ。」
美鈴は呟き、大滝の携帯に電話を掛けた。
「お姉ちゃん、電話は部屋の外でやって。」
魅湖が美鈴に。
「ゴメン、ゴメン・・」
美鈴は呟き、部屋を後にした。
魅湖は希望を見ては微笑んだ。
「魅湖・・いいか?」
雄哉が部屋に入って来た。
「どうしたの?」
魅湖が雄哉に尋ねた。
「今から、家に帰る。」
雄哉が魅湖に。
「でも、またどうして?」
魅湖が雄哉に。
「ああ、お父さんから電話があった。」
魅湖の問いかけに雄哉が答えた。
「お母さんには伝えたの?」
魅湖が雄哉に。
「いや、まだ伝えていない。」
雄哉が答えた。
「うん、わかった・・気を付けて。」
魅湖は呟き、唇を雄哉の唇に重ねた。
「ああ、では行って来るな。」
雄哉は呟き、唇を重ねた。
雄哉は、社務所を後にした。
「ふう、困ったものだわ。」
美鈴は呟きながら部屋に入って来た。
「あれ、雄哉さんはどうしたの?」
美鈴が魅湖に尋ねた。
「先程家に帰ると言って家に戻った。」
美鈴の問いかけに魅湖が答えた。
「そう、向こうも忙しいのかな?」
美鈴が呟いた。
「今日は定休日なんだけど・・。」
魅湖が呟いた。
「嫌な予感がするの」
魅湖が呟いた。