第1章 平和な日々の終わり
「やっちまった。」
大滝は呟いた。
大滝は美鈴を孕ませたのだ。
この事は、母の美琴には知られてはいないが、もし知られてしまったら自分は美鈴と結婚をしなければならなくなるのだ。
ピルルルルル・・・ピルルルルル・・
突如大滝の携帯が鳴った。
「わわわ・・びっくりした。」
大滝は呟き、携帯を手っとった。
「はい、もしもし・・。」
大滝が呟いた。
「大滝君、今何処にいるの?」
携帯から、女性の声がした。
「今か? 今は小牧神社に居る。」
大滝が女性に。
「そう、なら今すぐ戻って来て。」
女性が大滝に。
「今からか?」
大滝が女性に尋ねた。
「うん、今すぐ長嶺さんの家に来てほしいの。」
女性が大滝に。
「わかった・・直ぐには行けないけど必ず行くから。」
大滝が女性に呟き電源を切った。
「お待たせ。」
浴室から美鈴が戻って来た。
「あ、お帰り。」
美鈴が大滝に。
美鈴は巫女服を身に着けており、身なりを整えていた。
「どうかしたの?」
きょとんとした顔で美鈴が大滝に尋ねた。
「親が、今すぐ戻って来いって。」
大滝が美鈴に呟いた。
「そう、大変ね大滝君も。」
美鈴が呟いた。
「それじゃ、また来れる時に来るから。」
大滝は呟くや、玄関へと足を運んだ。
「それじゃ、また大学で。」
美鈴が大滝に呟いた。
「ああ、それじゃ。」
大滝は呟き、社務所を後にした。
「ふう、さてとどうしようか。」
美鈴が呟いた。
「大滝君の慌てぶり、なんか気になるわね。」
美鈴が呟いた。
この後、美鈴は政務に励んだ。
「ふう、今度の祭りは盛大に盛り上げないとね。」
美鈴が呟いた。
ピルルルル・・ピルルルル・・
美鈴の携帯が鳴った。
「はい、小牧です。」
美鈴は呟き、電話に応対した。