第1章 平和な日々の終わり
「お母さん、それはどういう事?」
美鈴が美琴に尋ねた。
「やっほー・・小牧さん」
聞き覚えのある男子生徒が美鈴に声を掛けて来た。
「お、大滝・・・君。」
美鈴が呟いた。
「約束通り、遊びに来た。」
大滝が美鈴に。
「それじゃ、美鈴・・留守よろしくね。」
美琴は呟き、部屋を後にした。
「ちょっと、お母さん・・。」
美鈴は呟いたが、すでに美琴の姿はなかった。
「はあ、どうしてこうなったのよ・・。」
首を傾げながら美鈴が呟いた。
「どうかしたのか?」
大滝が美鈴に尋ねた。
「どうもしないわよ・・それより今日はどうしたの?」
美鈴が大滝に尋ねた。
「ああ、じつは撮影の事で話をしに来たんだ。」
大滝が美鈴に。
「お話?」
きょとんとした顔で美鈴が呟いた。
「ああ、これを見て欲しいのだ。」
大滝は呟き、ある企画書を床に広げた。
「それで、何を見るの?」
美鈴が大滝に。
「ああ、ここのシーンなんだけど、ここは小牧さんに出てもらおうと思っているんだけど、ここは出て欲しいんだ。」
大滝が美鈴に呟いた。
「私も、撮影に参加しろと言うの?」
美鈴が大滝に。
「ああ、とりあえずはこのシーンだけでて欲しんだ。」
大滝が美鈴に。
「ここだけで言いの?」
美鈴が大滝に。
「ああ、今のところはね。」
美鈴の問いかけにお大滝が答えた。
「今の所って・・他にもあるの?」
美鈴が大滝に。
「うん、他に数回出てもらう事になる。」
大滝が美鈴に。
「それは、良いけれど。」
美鈴が返事をした。
「今は、ここだけだけど決まったら教えるよ。」
大滝が美鈴に呟いた。
「その時は、お願いね。」
美鈴は呟いた。
「それにしても、何もない部屋だな。」
大滝が部屋を見渡しながら呟いた。
「い、いい・・じゃない。」
美鈴が呟いた。