第1章 平和な日々の終わり
「か、勘違い・・・」
美鈴が呟いた。
「美鈴、どうかしたの?」
きょとんとした顔で美琴が尋ねて来た。
「さっき、文化庁の渡辺美優と言う人が来てた。」
美鈴が美琴に。
「あら、それでどうしたの?」
美琴が美鈴に。
「今日は、これで失礼するとか言って帰って行ったわよ。」
美鈴が美琴に呟いた。
「そ、そうなんだ・・。」
美琴が呟いた。
「それで、私は大学に行って来るわ。」
美鈴は呟き、社務所に戻って行った。
美鈴は私服に着替え、鞄を手に境内へ足を運んだ。
美鈴は、ガレージのシャッターを上げた。
ガレージの中には、白い軽自動車が止めてあった。
この軽自動車は、美鈴と茉莉が高校を卒業した時に美琴が美鈴達に、プレゼントした車で名義は小牧美鈴となっている。
美鈴は車を走らせ、大学にへ向け車を走らせた。
美鈴が通う大学は、小牧神社から車を飛ばせば20分で行ける距離にあり美鈴は、この車で大学に通っているのだ。
美鈴は23歳なのに、なぜ大学に通っているかと言うと美鈴は1年留年をしており、その理由は先月の研修で半年ほど大学へは通えない為出席日数が足りない為なのである。
「検問?」
車を止め、美鈴が呟いた。
「すみません、免許書拝見させていただきますか?」
警察の一人が美鈴の呟いた。
美鈴は、胸ポケットから二つ折りのケースを取り出した。
「小牧美鈴・・」
警察がポツリと呟いた。
「はい、ありがとうございました。」
警察は呟き、免許を美鈴を返却した。
通行を許された美鈴は、再び車を走らた。
「小牧美鈴・・。」
警察官が呟いた。
「どうかしたのか?」
上司らしき警察官が声を掛けた来た。
「先ほど、小牧美鈴と言う女性が乗っていました。」
警察官が上司の警察に呟いた。
「小牧美鈴・・小牧・・」
上司の警察官が呟いた。