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新・妖魔が巣食う街

第1章 平和な日々の終わり


ジリリリリリーーーーン!!
ベルが大きく鳴り響いた。
「うーんん・・本日の講義も終わった・・」
一人の少女が腕を伸ばしては呟いた。
少女の名は、古森こいしと言う。
「なあなあ、古森ちょっちいいか?」
隣に座る男子学生がこいしに声を掛けて来た。
「どうしたの、岡峰君」
こいしが岡峰に。
「この間の講義のノート見せてくれよ。」
岡峰がこいしに。
「確か、前も同じこと言ってたわよね。」
こいしが岡峰に。
「いやあ、この前コンサートがあったから・・」
岡峰がこいしに。
「どうせ、渡辺美紗緒(わたなべみさお)のコンサートでしょ?」
こいしが岡峰に。
「そうなんだよ、すっげー可愛くてさ・・・。」
岡峰がこいしに。
「はいはい、それは良かったわねー」
こいしが岡峰に。
「なんだ、なんだ・・また古森に泣き付いているのか?」
男子学生が岡峰に。
「そんなんじゃ、ねえよ。」
岡峰が男子学生に。
「そういうわけだから、古森・・っていない。」
教室内を見渡したがこいしに姿はなかった。
「はあ・・」
こいしは廊下を歩きながらため息を付いた。
こいしはこの後、食堂に向かいレモンティーを飲んだ。
「渡辺美紗緒・・・あの女か。」
こいしが呟いた。
渡「辺美紗緒とは、高校生の時にデビューしたアイドルでこいしとは同級生で何かと美紗緒はこいしをライバル視してた。
こいしからしてみれば、迷惑極まりない話なのである。
「もう、二度と会いたくはないわねえ。」
こいしが呟いた。
こいしは、携帯を取り出してはメールなどを確認した。
送信されてきたメールは、出会い系関係のメールであった。
こいしは、鞄から一冊の本を取り出した。
「前回は、ダメだったけれど来年は受からないとね。
こいしは呟き、問題集を開いた。
こいしが広げた問題集は、栄養士の問題集であった。

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