第1章 平和な日々の終わり
「お、おい・・待て! 二人目って何だよ。」
雄哉が魅湖に尋ねた。
「鈍いわね、魅湖は二人目の子を作ろうとしているのよ。」
雄哉に向かって美琴が呟いた。
「うっ。」
魅湖が産気付いた。
「だ、大丈夫・・魅湖?」
美琴が魅湖に尋ねた。
「うん、大丈夫。」
魅湖が呟いた。
「もしかして、オメデタ?」
美鈴が呟いた。
「早く、部屋で寝かせて。」
美琴が美鈴に。
魅湖は美鈴に部屋に連れられた。
「雄哉・・やるわね。」
望が雄哉に。
「か、母さん・・」
雄哉が望に。
落ち着いたのか、魅湖が体を起こした。
「起きても大丈夫なの?」
美鈴が魅湖に。
「うん、大丈夫。」
美鈴の問いかけに魅湖が答えた。
望達は、夜になるまで魅湖を見守った。
「もう、大丈夫なの?」
美琴が魅湖に。
「うん、もう大丈夫だよ。」
魅湖が美琴の問いかけに答えた。
「一人の体じゃないんだから、体を大切にね。」
美鈴が魅湖に向かって呟いた。
魅湖は、望達の手を借り車に乗り込んだ。
「美鈴・・魅湖をお願いね。」
美琴が美鈴に。
「うん、任せて。」
美鈴は呟き、古森家へと向かって行った。
夜になり、ゲンブが仕事場から帰って来た。
「おかえり。」
美琴がゲンブ向かって。
「美鈴達はどうしたんだ?」
ゲンブが美琴に。
「美鈴なら、望の家にいるわ。」
ゲンブの問いかけに美琴が答えた。
「そうか。」
ゲンブが呟いた。
「ええ、そうよ。」
美琴が呟いた。
「どうしたんだ?」
ゲンブが美琴に。
「私達も、久しぶりにどう?」
頬を赤く染めながら美琴が呟いた。
「久しぶりにって何をだ?」
きょとんとした顔でゲンブが美琴に。
「なにって、こ・ど・も・・よ。」
更に頬を赤く染め美琴が呟いた。
「そうだな・・ようし、俺達も頑張るか。」
ゲンブが呟いた。