第3章 Bloody dragon
「革命軍?革命軍が何故この島にいるんだ?」
エスメラルダが聞く。
「それを言う前にお前はラファティ・エスメラルダで間違いないな?」
サボは鉄パイプを下げる。
「そうだ。」
「俺たちがここに来た目的はラファティ・エスメラルダを革命軍に入隊させるためだ。」
サボはエスメラルダに鉄パイプを向ける。
「何を言っている?私がそんなこと受け入れると思うのか?」
エスメラルダは自らの腕をドラゴンの腕に変えていく。
「いいか、それ以上近づいたらこの腕がお前の心臓を突き刺すぞ!」
「リュウリュウの実の能力者。強さは知っている。」
サボは戦闘態勢をとった。
「俺が勝ったらお前は俺に従え。お前が勝ったら俺は諦める。それでいいな?」
「受けよう。」
そう言うとエスメラルダはドラゴンの腕を巧みに操りサボへ攻撃する。
だがサボはそれをかわしエスメラルダの背に回る。
そこへ鉄パイプで攻撃する。
≪アーザ・ル・フェイト(目覚めし龍)≫
鉄パイプは跳ね返される。
サボはそのまま正面から向かう。
エスメラルダは刀を取り出し迎え撃つ。
「はあぁぁぁ!!!」
エスメラルダの手から刀が飛ぶ。
(しまった!)
がら空きになった胸倉を掴まれ木に打ち付けられる。
「っく!」
「お前の負けだ。」
サボは離さない。
するとエスメラルダは全身の力を抜いた。
サボはエスメラルダを支えきれずに離してしまう。
すぐにエスメラルダは体勢を整えサボの足をかける。
サボが転ぶとエスメラルダは出口へ向かって走り出した。
「おい!待て!!」
サボも急いで追う。
エスメラルダは出口についた。
だがそこには5人ほどで取り囲まれていた。
「ラファティ・エスメラルダね。一緒に来てもらうよ。」
コアラが前に出る。
「くっ!!」
後ろへ下がるがそこにはすでにサボがいた。
「逃げやがって・・・」
鉄パイプでエスメラルダの頭を殴った。
エスメラルダは気絶してしまった。