第9章 Mission
「まず風呂に入ろうぜ。」
「やだ。」
「すぐヤるからバスローブだけでいいよな。」
「無理。」
「さ、行こうぜ。」
「・・・。」
サボはエスメラルダを軽々と持ち上げた。
「もう逃げられないからな。」
「逃げないよ・・・。」
「急に大人しくなった。やっぱ限界?」
限界っちゃ限界だな。
「うぅ・・・降ろせ。」
「やだね。」
「逃げないから。」
「ダメ。」
これじゃもう・・・
そして風呂場に着いた。
「脱げよ。」
「目の前で!!?」
「そうだ。」
「無理無理絶対やだ!」
この間だってサボには外に出てもらっていたというのに・・・。
「ん~、この方が俺的に嬉しいっていうか・・・。」
「お前かよ!!」
あ・・・またやっちまった・・・。
「名前呼ばなかったから罰として俺が脱がす。」
「は?いやいやいやおかしいってぇぇぇぇぇ!!」
上の服とズボンを脱がされ下着だけになるエスメラルダ。
「・・・っ・・・あんま見るなよ・・・。」
サボの視線が舐めるように注がれる。
「やべェ・・・。」
この!
早くしろよ!!
私がもたない・・・。
「まだか?」
「興奮した?」
「それはお前だろ・・・。」
「あ、また!」
最悪だ。
「じゃあさ上だけでいいから俺の服脱がせて。」
「は?」
「早く。」
恥ずかしい。
できる訳ない。
「っ無理・・・。」
「無理じゃなくてやるの。」
エスメラルダはサボの服のボタンを外していく。
「ッッ・・・」
前は開けた。
後は服を下ろすだけ・・・。
だがそうするためには抱きつくような姿勢にならなければいけない。
エスメラルダが躊躇っていると
「ほら、次は?」
とサボが促してくる。
「・・・ん・・・。」
思い切って服に手をかける。
そしてスルスルと脱がしていった。
「よくできたなぁ。んじゃ、次は・・・」
バタン
サボを締め出す。
「っおい!何なんだよ!」
「こっからは本当にダメだ。」
「ったく、しかたねぇな。」
エスメラルダは前の時と同じように下着を脱いでタオルを巻く。
「いいぞ。」
そして先に入る。
サボも少し後に入ってきた。
「浸かれよ。」
「この間みたいになるから嫌だ。」
と言ったものの半ば無理矢理に湯船に入れられた。