第9章 Mission
「コアラ、次の目的地のレッドスノーは冬島か?」
スノー(雪)だからな。
「ううん。夏島だよ。」
あっそうなのか・・・。
まずいな。
「服・・・冬用しか持ってきてない。」
「私のは小さいし・・・どうしよっか。」
しっかり確認しとくべきだった。
「しかたないからさ、サボ君に借りてレッドスノーに着いたら買いなよ。」
何故サボ・・・。
「いいでしょ!」
「サボって・・・。」
「だってメラルちゃん長身だしいいかなって。」
「他に島に寄らないのか?」
「寄るけど・・・サボ君の服着たメラルちゃん見たいんだもん!」
私はやだよ!
「寄るならそこで買うよ。」
「え~」
え~って・・・。
「絶対着ない!」
「着てよ!」
「何を着るんだ?」
サボがやってきた。
「なんでもない。」
「サボ君メラルちゃんに服貸してあげて!」
「いい!」
また勝手に言う。
「服ないのか?」
「冬用の服しか持ってないんだって。」
「買うからいい!!」
絶対着ないって!
そんな服。
「いいぞ。来いよ。」
グイッと手を引っ張られる。
「いいって言ったし!」
「ま、いいから。」
よくねぇよ!
「部屋に連れて来られた。」
「えーっと・・・あ、これだ!」
そう言って取り出したのは・・・
「てめぇと一緒じゃねぇか!ドアホ!!」
ガツン
「ってー・・・また名前呼ばないし。」
「いいいいいやめろォ!!来んな!」
「じゃ、これ着ろ。」
またそうやって脅す・・・。
「部屋出ろ。」
「お、着る気になったか?」
「いいから出ろ。」
「分かった。」
パタン・・・
まったく・・・。
着ればいいんだろ?
バサッ・・・
「おい、着たぞ!」
「入るぞ。」
そこには同じ格好をしたエスメラルダがいた。
「いいなペアルックみたいで。」
「だから私は嫌だって。」
ギュ・・・
「可愛い・・・。」
「いっ何だ!!」
「食べていいか?」
「っだから夜・・・」
何言ってんだ!
夜って・・・。
「待ちきれないのか?」
「待てる。」
いや、おかしいし・・・。
「ヤることは決定してるんだな・・・。」
「お前がしたんだよ!・・・あ・・・・・。」
「はい、罰。」
二の腕に赤い跡が付いた。
それより・・・
「この服暑い!」