第9章 Mission
「へェ、媚薬も何にも使ってないのに言えるんだな。」
サボはニヤニヤしながら言った。
「・・・っやっぱなし。」
恥ずかしい・・・。
「ダメだ。前言ったし。」
ん?
「何をだ?」
「お前が誘う行為をしなければ手は出さないと。」
あ・・・。
「・・・。」
言葉が出ない。
負けた。
「だから、ヤる。」
「やだ・・・。」
何言ってんだろ。
本当は・・・。
「お前のせいであんなこと言ったんだ!」
「はぁ・・・名前は?」
「うわっしまった・・・」
途端に壁に押し付けられ首筋にチクっとした痛みが残った。
「いい加減に学習しろよな。」
「・・・っサ・・・ボ。」
「何だ?」
「練習しただけだ。」
お前とは違って学習してるよ!!
「愛してるは?」
「は?」
「言えよ。」
何をいきなり・・・。
「嫌だ。」
「んじゃ襲う・・・わない!」
「へ?」
??
「今のお前には襲うってのはご褒美だろ?だったらヤんない。」
「なななな何言って・・・。」
「言えば襲ってあげる。」
それは言ったら求めていることになるよな・・・。
「っ愛してる!!」
ギュウ・・・
「よくできました。」
なんかムカつく・・・。
「ご褒美は何してほしい?」
はぁ!?
「言わなきゃダメだからな。」
「う・・・・・てほしい・・・。」
「え?」
このドSがぁ!!
「だからっ・・・シてほしい・・・。」
「くださいは?」
もうやだこの男・・・。
「っ・・・シてください・・・。」
「しょうがないなぁ。そこまで言うんならね。」
まじでこいつ私だけにSになってるのか?
「今すぐじゃ・・・ないよな?」
「んあ?夜な。」
よかった・・・。
よかった!?
よくねぇよ!!
「そろそろ離せよ。」
「もうちょっと・・・ん・・」
サボがエスメラルダの髪に顔を埋める。
「っ何して・・・。」
ドキ
え?
はぁ!?
ときめいた!!?
「お前心臓の動き早!」
「う・うるさい!」
「欲情すんなってヤってやるからよ。」
「欲情って言うな!!」
してるけど!
「認めないと・・・」
「認めるよ!!」
「お前変わったな。」
「てめぇが変えたんだ!!」
「名前。」
最悪この状況で・・・。
サボは2か所にシルシを付けたのだった。