第8章 Love
「へぇ~なんだぁラブラブだなぁ。」
微笑ましい2人のことだ。
「離せ!!」
「キスしたら離す。」
「はぁぁ!?ん・・んんん・・・」
もう、すっごい心配したんだから。
サボ君おかしくなっちゃうし、メラルちゃんもフラフラだったし。
「コアラ!!助け・・・んんん・・・」
私はお邪魔ね。
「あぁぁ!!行くなコアラ!!・・ふうんんんん!!」
「コアラばっかり呼ぶなよ。」
「お前がしつこいんだよ!」
ガツン
「いってーな・・・だからお前じゃなくてサボ!」
サボがエスメラルダの服の胸元を開き
「・・・いっ!」
「いい加減慣れろって。」
「無理だ!」
「それともこれ付けてほしいからわざとやってんの?」
そう言って付けたばかりのキスマークを指でなぞる。
「っっっ・・・。」
もう・・・。
「部屋に戻る。」
「何?ヤる?」
「バーカ疲れただけだ。」
エスメラルダはまたしても逃げてしまった。
(いつかはって思うんだが・・・。)
「逃げた・・・。」
こうなったら強行突破するしかねぇな。
コアラにまたアレをもらってこよっと。
ま、あいつは怒るだろうけど俺も限界が近いし・・・。
「コアラ!」
「サボ君ノックしてって言ってるでしょ!!」
「わりぃわりぃ。またさアレくれないか?」
「え~。またぁ?いいけど・・・。」
「っていうかお前何でそんなもん持ってんだ?」
「前店で買わされたのよ。私は使いたくもないしそんな趣味ないからね!」
「へぇ。んじゃ貰ってく!」
「あんまり飲ませちゃダメだからね!」
コアラの奴気が利くな。
この薬使うのはズルイ気がするけど・・・。
「エスメラルダ、いるか?」
・・・。
いねぇか・・・。
ガバッ
「あーびっくりした。あいつ絶対なにか企んでるな・・・。」
あ、もう本当に寝よ。
「ったぐあいつはどこだ!!」
まさかさっき部屋で息を殺して・・・
「絶対そうだ・・・。」
ま、こっちにはコアラのくれた鍵があるもんな。
カチ
ガチャ
「スー、スー・・・。」
寝てるし・・・。
丁度いいや。
サボはコップに入った水と錠剤を口に含みエスメラルダの口へ・・・。
ゴクン・・・。
「ゲホッゲホッ・・・サボォ!!人の部屋で何してる!!」
「俺に合いたくなったら部屋に来いよな!」
?