第8章 Love
「ん・ぁぁぁあ」
欠伸と共に起きる。
「寝起きはいつも状況を掴むのに時間がかかる。」
あれ、私の部屋ではない・・・。
・・・。
「!!」
昨日のことが一気にフラッシュバックした。
『愛してる』
それを言ってしまった。
でも結果的には良かったのかもしれない。
隣で寝息を立てているサボにそっとキスした。
「ん・・・。」
しまった、起きた・・・。
「どうした?朝っぱらから。」
「い、いや別になんでも・・・。」
「誘ってるのか?」
「断じてそれはない!」
「でもいつかはするんだし・・・。」
そういうことを言うな。
「赤くなってるぞ。」
「うるさい。」
「さ、起きるか。」
「起きてもすることないだろどうせ。」
「何?暇だったらシたいの?」
「違う!!」
サボは着替え始めた。
「私も着替えてくる。」
エスメラルダはサボの部屋を出た。
だが部屋に入った途端・・・
え・・・。
待て・・・。
思い出してしまった。
歓迎会のあとサボとしたこと全て・・・。
「う・嘘だ・・・。」
思い出すとなんだか恥ずかしくなる。
「うわぁぁぁぁぁ!!」
マジかおい!
鮮明に記憶にあるんだが・・・。
「おい、どうした?」
来るなよ。
お前が原因だ!
「い・いいいいいや何でもななない。」
「なくねぇだろ。入るぞ。」
驚いて腰を抜かしてるエスメラルダに近寄る。
「うあぁぁ・・・忘れたかった・・・記憶から消し去りたい・・・。」
「何言ってんだ?」
思い出すことなんてこいつには・・・あったな、そういえば。
「お前まさか・・・。」
「聞くな!」
やっぱりな・・・。
前ヤッたときの記憶だろどうせ。
「恥ずかしがるなって。よかっただろ次ヤるとき慣れていて。」
「そんなこと言うなよ・・・。」
サボはエスメラルダを立たせると着替えを出し始めた。
「ほら。」
はぁ?
「自分で着るわアホ!!」
「その腰で?」
いや、そうだけど・・・。
「別にいいじゃん結局お前の裸だってこっちはすでに見てあるんだ。」
「それとこれとは訳が・・・フガッ・・・」
上を脱がされた。
「ちょ・本当に待てって・・・。」
そのまま上を着させるかと思ったが・・・
「凝視するな。」
「・・・我慢でき・・・」
「しろ我慢!」