第3章 Bloody dragon
革命軍side
「サボ、タートス島へ向かったという情報が入った。」
ドラゴンはシルクハットをかぶったサボという青年に言う。
「タートス島ですか・・・。」
サボは地図を確認する。
「そこでブラッディドラゴンことラファティ・エスメラルダを捕らえるんですね。」
「捕らえるといっても手荒なマネはするな。あくまで革命軍への勧誘というようにするのだ。」
ドラゴンは地図に印をつけた。
「奴はここにあるリネン遺跡の破壊を企んでいるはずだ。決してそのような真似はさせるな。」
「分かりました、ドラゴンさん。では行ってきます。」
サボたち革命軍の遠征隊はタートス島へ向かった。
(ドラゴンさんはどうして4億越えの賞金首なんかに用があるんだろう?)
サボはそう思いながらラファティ・エスメラルダについて調べ始めた。
だが詳しい情報は中々見つからない。
リュウリュウの実・モデルドラゴンの能力者であること。
その容姿。
人間の姿。
それしか出てこない。
(まてよ、ラファティで調べてみよう。)
「ラファティってどこかで聞いたような気がするんだが・・・。」
確か歴史の本だった気がする。
サボは分厚い歴史の本で『ラ』の索引で探す。
『ラ』だけでも千はある。
貪る様に探すとラファティのページが2ページあった。
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<ラファティ>
ラファティの血は未だに不明な点が多い。
ラファティは正義、悪のどちらでもない。
かつてDを負かしたことのある血統。
ラファティの血は増えることはなく減るばかり。
リネン遺跡にてこう記されている。
神が生んだ監視役である
正義に行き過ぎたものを引き戻し
悪に行き過ぎたものに罰を与える
ラファティはやがて世界を滅ぼすであろう
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サボはそのページに栞を挟みそっと机の上に置いた。
「ラファティか・・・。一体何者だ?」