第7章 Enlistment
「俺の部屋に来い。」
は?
逃げるチャンスある。
「だから何する気か言えよ!!」
「ヤる。」
「断る。」
無理無理!
「あのときは媚薬と酒のせいでああいう流れになったんだ!!普通にしてたら無理に決まってる!!」
本気でできない。
「俺が思い出させてやるよ。」
思い出したくない!
サボが近づいてくる。
「俺の部屋じゃなくてもいいか。」
「いやぁぁぁぁぁぁめろぉぉぉぉお!!」
サボが押し倒してきた。
「我慢できない。」
しろよ!
「っ離せ・・・。」
「悪い無理。」
「ん・・・。」
いきなり深いキス。
何度も角度を変えられ隙間と言う隙間はそのたびにうまっていく。
そしていつの間にか服のファスナーが下ろされていた。
胸元が露になりエスメラルダは顔を染める。
「サ・・・ボ・・・・本当に無理だ・・・。」
これ以上のことは本当に心の準備が必要だ。
「ここまできたら止める方が無理。」
そう言ってサボは胸元に顔を埋める。
「ッん!」
チクリと痛みが残る。
「無理・・・。」
不安と恐怖で意識が消えそうになる。
まだ忘れたわけじゃない。
決闘の時のサボの表情を。
苦しむ自分を見て喜んでいたことを・・・。
そして限界になって意識が吹っ飛んだ。
「おいおいおい・・・。」
ここまで来て気絶とかズルくね。
「まだ何もしてねぇよ・・・。」
サボはしかたなくエスメラルダが起きるのを待った。
「・・・・・ん・・・。」
エスメラルダが目を開いた。
状況を理解し布団の中に潜り込んだ。
「おい、出て来い。」
「・・・。」
ったくしょうがねぇな・・・。
グイッ
「もうしねぇから。」
「・・・。」
「お前がいいって言うまで待つから。」
「嘘だな。」
「嘘じゃない。」
嫌じゃないのは分かってる。
それでもまだ怖い。
でもいつかは来る。
先に進む日が・・・。
だったらここで・・・。
「無理なんだろ?」
「ん?」
「止めるのは。」
「それは続きを促しているのか?」
「好きなように捉えればいい。」
「じゃ、遠慮なく。」
サボはエスメラルダの耳を舐める。
「っつつ!」
くすぐったい・・・。
舌はどんどん下りてくる。
「ん・・・あぁ・・・。」
ピチャピチャと水音が響く。
2人は・・・。