第7章 Enlistment
「違う!!」
「コアラ俺知ってるから。」
何ィ!!
「この前ヤッたときこいつ言ってたから。」
「え!ホント!?」
「・・・もう知らん!!」
エスメラルダは顔を赤らめて食堂を後にした。
「待てよ・・・私一体何をあいつに言ったんだ?」
記憶がないってのは怖いな・・・。
「変なこと言ってないといいが・・・。」
いやいやいや、そもそもあいつに何で抵抗しなかったんだ?
「っていうか何された?何言われた?」
全然思い出せない。
「さっきから一人で何言ってるんだ?」
「うわっサボ!!」
うわって何だよ・・・。
「何でもない!」
エスメラルダは部屋へ戻ろうとする。
だがサボが手を掴み離さない。
「ちょっと来いよ。」
「どこにだ?」
ニヤリ・・・
「俺の部屋。」
「で何する気だ?」
またあれ言ったら殴ろ。
「来れば分かる。」
そう来たか。
「断る。何するか大体検討はついている。」
ヒョイッ
「は!?おい止めろ!!降ろせ!!!」
「俺の部屋に来いって言ったろ。断るとかなしだ。」
理不尽・・・。
「何するんだ!?」
ニヤリ
おい待てその顔は・・・!!
「することは決まってるだろ。」
ハァァ!!?
「嫌だ!!ヤらねぇぞ!!」
「もう決まったことだから。」
「勝手に!!」
体重移動でサボの背中に強烈な蹴りを入れる。
「いってぇぇ!!」
サボが手を緩めた隙に逃げる。
「しまった逃げられた!!」
エスメラルダは自室に戻り息を整える。
「危ない・・・。」
鍵閉めたしすることないし今日はここにいよう。
「眠い・・・。」
エスメラルダは眠りについた。
「一回ヤッったのに何で嫌がるんだよ。」
コンコン
「コアラだけど、サボ君いる?」
「おう!入れよ。」
「大した用じゃないんだけどね、コレ渡しに来たの。」
それは鍵だった。
「何の鍵だ?」
「さて何でしょうか。」
そう言ってコアラは出て行った。
「あいつの考えていること分かる気がする・・・。」
どうせエスメラルダの部屋の鍵だろ?
ま、ありがたく使わせてもらうよ。
エスメラルダは一瞬寝たがすぐに起きた。
嫌な予感がする。
カチ
ガチャ
「!!!」
何故!!
「もう逃げられないな。」
「・・・。」
最悪な状況だな・・・。