第7章 Enlistment
サボの手が背中に廻る。
サワサワとブラのホックを探していく。
「っっ!」
体が火照っていく・・・
もう止まれない・・・。
やがてブラも取られてサボの手がエスメラルダの胸を揉みしだく。
「ん・・・あ・・・っっ・・・。」
でも前の時のことを体は憶えているのだろう・・・。
初めてのような感覚ではない。
サボの手が、指が一番敏感な部分に触れる。
「んあぁ!・・・んんんぁ・・・。」
どんどん乱れていく自分・・・。
余計に体が熱くなる。
「おい、まだ等分おわんねぇぞ!お前もつか?」
多分・・・不可能だな・・・。
だがそれを知られたくない。
女である自覚はもちろんある。
だが彼女の話し方は変わっている。
男の持つプライドをエスメラルダは持っているのだ。
それは暗い彼女の過去がそうさせた。
暴走した影が作り上げたプライドだった。
「んく・・・ふう・・・。」
サボは手を離した。
「お前無理だ。」
だろうな。
「止めるか。」
「どっちでもいい。」
「やっぱお前がいいって言うまで待つわ。」
そうしたいならすればいい。
もう何も考えられない。
「ほら、着ろ!」
サボは服を渡してきた。
「ん。」
私は黙って着る。
何もしてないのに精神的に疲れた。
理性が勝ってる時点でするべきではなかった。
特にエスメラルダのような人間には・・・。
エスメラルダは眠りについた。
「・・・悪かったな・・・・・。」
そう呟いて隣で横になる。
だが眠れない。
今少しでもヤッたことで彼女を傷つけたかもしれない。
目に見えなくても
彼女自身に自覚はなくても
確実に今の行為は心を抉っている。
傷つけた。
サボはそのことで頭がいっぱいだった。
「死・・・ぬ・な・・・」
「え?」
エスメラルダの寝言・・・?
「逝くな・・・。」
一体どんな夢を・・・?
「私・・を・・・置・いて逝く・・・な・・・」
・・・。
「独りにするな・・・」
独り・・・。
「私・・・の・せい・・・・・で・・・死んだ・・・」
「おい。」
「独・り・・・は・いや・・・・・だ・・・」
「エスメラルダ?」
「私の・・・カ・・ラダに・戻れ・・・微風・・・」
「微風?」
「助けて・・・・・・・・・辛い・・・。」