• テキストサイズ

光と闇に潜む龍【サボ】

第7章 Enlistment


冷や汗が滲むが隠し通すしかない!

「フリぃ?サボまだまだ飲むぞぉ!!」

エスメラルダは席に戻りゴクゴクと酒を飲む。

「本当に酔ってんのか?」

違うわ!

こうなったら酔いつぶれてやる。

ドクン・ドクン・ドクン・ドクン・・・。

効果はどんどん出てくる。

「っく・・ハァ、ハァ・・・もう・・・限界・・・。」

胸を手で押さえサボにバレるのも構わず部屋を飛び出る。

「っち、あいつやっぱり効いてたじゃねぇか。」

サボも後を追う。

するとすぐそこで口を押さえ外へ吐いていた。

「おぇ・・・飲みすぎた・・・。コアラ怖ぇ・・・。」

これも演技だ。

「危なかった・・・吐く寸前でよかった・・・。」

サボが後ろにいるのを知って言う。

(訳わかんねーよ!酔ってんのか!?)

「も・もう飲めない・・・。コアラには悪いが・・・。」

自室に戻ろうとする。

「おい、どこ行く気だ?」

案の定サボに止められた。

「サボ・・・コアラに私は部屋にいると言っておいてくれ・・・。」

(急に冷静になった・・・。効いてるな・・・。)

「おぇぇ・・・気持ち悪い・・・。」

バレる!!

「部屋まで送ってくわ俺。」

結構だー!!

なんて言えるわけもなく・・・

サボに肩を借りて行くしかない。

だがサボに触れると・・・

ドクン・ドクン・・・。

さらに効果が出てしまう。

息も荒くなって

「ハァ、ハァ、ハァ・・・おぇ・・・気持ち悪い・・・ハァ・・・」

と誤魔化す。

(もう分かってるんだが・・・部屋につくまで知らないフリしとこ・・・。)

(理性が・・・。)

エスメラルダは意識がとんだ。



そして朝・・・。

「んあぁぁ・・・。」

寒い・・・。

寒い・・・?

服・・・。

着てない?

・・・・・。

「ハァァ!!?」

うぉ!

頭痛い・・・。

腰も・・・。

腰?

・・・・・。

「ハァァァァ!!!?」

隣・・・。

金髪・・・。

目に傷・・・。

サボ・・・。

上半身裸・・・。

・・・・・。

「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

状況からして絶対昨日ヤッただろ!!

記憶はない。

それはよかった・・・?

まぁよかったとして・・・。

エスメラルダの声で目を覚ますサボ。

そして呆然とするエスメラルダに

「ハジメテの感想は?」



バタン
/ 139ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp