第7章 Enlistment
「メラルちゃ-ん!飲んでるぅ?」
コアラ酔ってるな・・・。
「さっきから飲みっぱなしだよ。」
サボは酒より料理を食べている。
「飲みすぎたな少しトイレに行ってくる。」
エスメラルダがトイレに行くとサボはパッと立ち上がりエスメラルダの席に行く。
そしてあらかじめ用意しておいた媚薬を入れて混ぜる。
サボはその酒を誰かが間違えて飲んだりしないように見張った。
3分後、エスメラルダが帰ってきた。
「ほら飲んでぇ・・・ヒック・・・。」
ナイスコアラ!
無理矢理飲まされるエスメラルダ。
(ん?さっきと味が違うような・・・私も飲みすぎたか?)
全て飲み干して料理に手をつける。
「ん、これ旨いな。」
ドクン・・・
「おいコアラ飲みすぎだぞ!」
ドクン・ドクン・・・
「??」
(何だこの感じ・・・。)
「!!」
(媚薬!!)
さっきの酒の味が違ったのも媚薬のせいだな。
あの野郎・・・。
私を見くびってやがるな。
こんなんで私は狂うほど弱くないぞ。
がっかりさせてやる。
「あれ?あいつ何にも効いてないのか?」
どんだけ抵抗あんだよ・・・。
「ハァ、ハァ・・・。」
くそ!どんだけ入れたんだ・・・。
よし、酔った振りして切り抜けよう。
「おいコアラもういいだろ・・・私も飲みすぎで酔ってきた・・・。」
「ダーメ!帰さないよーだ。」
コアラ本当に飲みすぎだ。
「あーもうギブ・・・。」
効果が・・・くそ!
サボはエスメラルダの様子に気付き近づいてくる。
ドクン・・・ドクン・・・
あぁくそ!!
こうなったら無理矢理帰ろう!!
「もう・・・飲めない・・・部屋に戻る・・・。」
酒で酔ってんじゃねぇ!!
私は絶対酒に負けん!!
「おい待てよ。」
サボが腕を掴む。
酔ったフリ酔ったフリ。
「なんだぁ?サボか・・・。コアラ・・・サボ・・・ハハッサボ・・・コアラ・・・。」
恥ずいわアホ!
「お前ほんとに体何ともないのか?」
「サボォ飲んでるかー!!」
こいつ酔ったせいで効いてないんじゃ・・・。
酔ってねーよ!
「部屋・・・戻る・・・・・飲みすぎ・・た・・・。」
ん?さっきから逃げようとしてねぇか?こいつ・・・。
あぁ、そういうことか。
ニヤッと黒い笑みを浮かべる。
「酔ったフリはよせ。」