第5章 shoot-out
決闘当日
エスメラルダはコアラに頼み誰にも見せないようにした。
入っていいがそれは勝敗がついたらだ。
「入るなよ。怪我したりぶっ倒れたりするからな。」
サボは帽子を深くかぶり表情を隠す。
そして2人きりになる。
「さぁ、始めようぜ。」
サボは余裕を咬ましている。
「後悔するなサボ。」
サボはいきなり飛び掛ってくる。
だがエスメラルダはそれをかわし龍の腕で攻撃する。
≪レスターダ・オノ・フェイト(怒りし龍)≫
鱗が刃物のようになりサボの服を切り裂いた。
サボの鉄パイプが振り下ろされるがそれもかわす。
エスメラルダは夜桜を取り出しサボに向かって振る。
サボには当たらない。
「おい、お前本気出してないだろ。私相手に本気出す必要もないと思ってるのか?」
その言葉がサボを切れさせた。
「あぁ。そうだな、本気出してやるよ。」
サボは先ほどとは打って変わってもの凄い速さで攻撃してくる。
だがエスメラルダも速さでは負けていない。
少し当たったが耐えられる。
≪フェルマータ・レノン・フェイト(騙し龍)≫
ドラゴンの完成体になり尾をサボ目がけて振りたくる。
だがサボは避けるのではなく武装色の覇気で受けている。
サボも反撃に出る。
ドラゴンになったエスメラルダの背に飛び乗り
《竜の鉤爪》
サボの指が・・・爪がドラゴンの硬い鱗を突き破る。
グワァァァァ・・・
ドラゴンの呻き声が響く。
エスメラルダはすぐに元の姿に戻る。
すると背中に激痛が走った。
「ッつ!!」
血も出ている。
一気に逆転されてしまった。
だがまだあの技が残っている。
使うしかない。
腕を再びドラゴンのものに変える。
そして指の先端へ力を送る。
全身からその一点へほとんどの力が吸われていく。
≪グレート・ドラゴンズ・ティアー(偉大なる龍の涙)≫
すべての力の塊がもの凄い速さでサボ目がけて飛んでいった。
それと同時にエスメラルダは体力を失い、倒れこむ。
その塊はサボに命中した・・・