第4章 Revolutionary army
エスメラルダはコアラに案内してもらった。
「意外と広いんだな・・・。」
一瞬迷いそうになった。
「そうそう、メラルちゃんの部屋はまだだったよね。」
「部屋?今使っている所ではないのか?」
「あそこは違うの。こっちこっち。」
コアラについて行く。
そこは廊下があって3つ部屋が並んでいる。
「一番手前が私、真ん中がメラルちゃんの部屋だよ。」
メラルは自分に与えられた部屋へ入ってみる。
「中々いい部屋だな。」
服やその他必要な物もすべて揃っている。
「いいでしょ!気に入った?」
コアラは顔を覗き込む。
「あぁ、だがここにいるのが一週間で済むのを祈るよ。」
「フフフ。サボ君をなめない方がいいと思うよ。」
コアラは部屋を出る。
エスメラルダも続いて部屋を後にする。
「部屋に鍵はあるのかい?」
鍵穴はある。
「あ!そうだった。はい、これ部屋の鍵。中からも掛けられるから。夜は掛けたほうがいいよ。」
コアラは鍵を指差す。
「分かった。」
そう言ったときコアラのお腹が鳴った。
「お腹空いちゃった。メラルちゃんも食堂行く?」
エスメラルダはそれほど空いていない。
「いや、私はいい。新しいこの部屋でゆったりしているよ。」
コアラにお礼を言いエスメラルダは部屋に入る。
「前よりもこっちの方がよっぽどいい。」
そう言うとベットへ座る。
(そう言えばこの部屋の奥にも部屋があったな。使われていないんだろうか。)
そうなると好奇心というものが足を動かす。
「物置にでもなっているのか?」
部屋を出て隣へ向かう。
エスメラルダは後でその行動を後悔することになるのだとも知らずに・・・
誰もいないと思い込むエスメラルダはドアノブに手を掛ける。
ガチャ・・・
「・・・。」
「・・・・・・おい。」
「う・うわあぁぁぁぁ!!悪かったサボ!」
中にはなんとサボがいたのだ。
しかも着替えようとしていたのか上半身裸で・・・。
エスメラルダはバタンと扉を勢いよく閉める。
そして急いで部屋に戻る。
心臓が飛び出そうなほど鳴っている。
「コ・コアラ・・・何にも聞いてないぞ。」
まさかサボの部屋だったとは・・・
そのときドアノブが回るのが見えた。
「しまった!鍵忘れてた!!」
だが時すでに遅し、サボが入ってきてしまった。